1st:恋を夢見る

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「ありがとうございます。」 私は、眼鏡を受け取りイヤホンを外す。 というか、私は誰と喋ってるんだ。 声がする隣を見ると、同じクラスの人気者。 結城太陽がいた。 私は、密かに思いを寄せていたのだ。 「お前、確か同じクラスだよな?」 結城くんは、びっくりした顔で私を見ている。 嘘っ…。 私の、存在に気付いてくれてた人がいたなんて…。 しかも、その相手が結城くんだなんて…。 嬉し過ぎるっすよ。 私は、結城くんの顔が見られなくて下を向いた。 結城くんは、いきなりケラケラと笑い始めた。
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