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李美姫さんの思い出話は、思い出話としては、かなり正確である。そして、ご当人は、自分史を否定されたくない、それだけ、と、控え目におっしゃるが、どうしてどうして、立派に自分史を超え、日韓関係史である。
記憶の細部の違いより、私には、エピソードの迫力が面白い。
さもありなんと、膝を叩くものが多い。
細部をつついて攻撃をするより、全体を楽しんで欲しい作品である。
今から、創氏改名についての些細な誤りを指摘するが、李美姫さんを嘘つき呼ばわりするものではないと、先に断っておく。
創氏改名の時は、戸籍上の手続きは、戸主であった李美姫さんの父君の仕事だったはずで、李美姫さんには、伝聞情報しかないはずである。
李美姫さんは、生まれてから帰化なさるまで、李美姫さんで、創氏改名が強制でなかったと言明している。その事実だけで、創氏改名の強制性を否定するには十分である。
創氏改名に応じなかったの意味は
「李」本貫の「李なんとか」さんのご長女、「李・美姫」さんは、「李」本貫で氏がない、「李・(氏なし)・美姫」さんから、父君が何らの届け出をしなかったから、「李・李・美姫」さんになったのである。
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