創氏改名

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誤解のもとは、「姓」と「氏」は違い、朝鮮人には「姓」だけあって「氏」がなかった事の説明がいつも抜けることによる。 「姓」は、ルーツの族称、「氏」は家の名称、「名」は個人の名称である。 ルーツは清和源氏で、分家した時の家は「加藤」家で、そこのお嬢様が菜穂子さんだったとしよう。 この方を正確に表すなら 源・加藤・菜穂子さんである。 この方が、ルーツは藤原で家は鬼頭さんである 藤原・鬼頭・一郎と祝言をあげ、嫁取りのお輿入れをなさると、 決して 藤原・鬼頭・菜穂子さんになるのではなく、 源・鬼頭・菜穂子さんになるのである。 なぜなら、鬼頭家が加藤家から嫁をもらったのであって、藤原の亡霊が嫁を取るのではないからである。 菜穂子さんは、鬼頭家に嫁ごうと、佐藤家に嫁ごうと、また離縁されようと、所属する家が変わるだけで、菜穂子さんが源の血をつぐ者であることに変わりはないからである。 だから、本貫・氏なしの戸籍体系においては、(本貫レベル)の李さんは、どこに嫁いでも李さんで自然である。李さんが金さんになることの方がおかしいのである。李さんと金さんの間に出来た子は金の血を持つが、嫁の李さんは金の血を持たない。
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