初デート

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土曜日駅前 午前9時55分 俺は五分前に待ち合わせ場所にいた。 向こうの方から制服姿の女子がいたのですぐわかった。 「うっす。長門。」 コクっ 「今日はまず俺の行きたい場所に付き合ってくれるか?」 「了解した。」 俺と長門は隣町のデパートに来ていた。 長門の服を買おうと思ってたしな。 「長門。俺はお前の私服姿がみたい。これを着てみてくれるか?」 「了解した。」 俺が選んだ 白のショートパンツ 雪模様のカットソーに水玉のロングパーカに白のニーソックス 試着する長門を待つこと数分。 「どう?」 「………………可愛い。」 「そう。」 長門は一旦制服に着替え、さっきの服をレジに持っていた。 「俺が払うよ。」 「いい。あなたに迷惑。」 「彼女に迷惑がる彼氏がいるかっ。」 「……………ありがとう。」 初めて長門にありがとうと言われた。 その一言が俺の気分を上昇させる。 「服も買い終わったし長門どこか行きたい場所あるか?」 「図書館。」 長門の答えは即答。 まぁ大体は予想していたがな。
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