16人が本棚に入れています
本棚に追加
ちょうど午後の7時。日は落ちて少し肌寒くなっていた。
溜め息をつきながら帰る。帰ってからも家族から同じ事を聞かれて同じ様に怒られる。
想像したら嫌になって逃げ出したくなった。
兎野さくらは逃げなかったけれどー
「私は逃げちゃおっかな。悪役きどりで退散って感じでどろんっ」
一人でおどけてみても虚しいだけだった。
でも私には一緒に帰る友達はいないから。いたのは仲間だけだったから。
「自業自得!!仕方ない!!」
でも、一人だから良かったと思う。
一人だけだから逃げる事が出来る。
マイナスじゃなくてゼロだから…
そんな事を思いながら私は帰り道から大きくそれ自分の知らない道へと足を運んだ。
最初のコメントを投稿しよう!