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†
翌朝、まだ太陽が完全に昇りきっていない時間に目が覚める。
足元では姉さんがまだ眠っている。
昨晩何も口にしていないので、凄く腹が減っている。
台所に行くと、母さんが料理を作っていた。
俺は後ろから挨拶をする。
「おはよう」
「あら、おはよう。お腹減ってない?」
料理の手を止めず、後ろを振り返りながら言う。
「減った」
「直ぐ作るから待っててね」
それだけ言うと、手元をちゃんと見て、料理を手早く作っていく。
数分で料理が運ばれてきた。
それを食らいつくようにして食べる。
「モグモグ………ゴホッ!」
「はい。お水」
急いで食べるのは良くないな。
†
「ご馳走様でした」
ちゃんと掌を合わせ食後の挨拶を言う。
食器を重ね、流し台へと運ぶ。
………することが無くなった。
否、あった。
昨日、決めたのだ。
この幸せを護ると……だから………。
「体力づくりからだっ!」
両手で自分の頬を叩き、気合を入れる。
とりあえずは、走りこみ。
それから、腕立て、腹筋、背筋、握力強化。
ありとあらゆる筋トレをする勢いでしよう。
武器が手に入ったら、武器の練習もしよう。
そして、今まで何もしなかった時間を取り戻そう。
母さんに、走ってくる。とだけ言うと、運動しやすそうな服に着替えて外に出た。
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