第一章・始まった物語

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外に出ると太陽が眩しかった。 朝っぱらから子どもたちが走り回って遊んでいる。 「平和だ…………」 ほんの数日前まで、槍を持って戦っていたとは思えない。 ここは、桃源郷のように平和なところだ。 後七日ほどで旅にでる。 だから、その用意をしなくては、と思いながら家に帰った。 家に帰ると、早速自分の部屋に篭って、用意をする。 ・地図(盧植先生の持っていたものを手で写した) ・路銀 ・食料 ・薬 ・etc… はっきり言って、金はかなりある。 最近の盗賊は計画的で、金を貯蓄していた。 それを全てお持ち帰りし、貯蓄していた。 だが、路銀は必要最低限しか持っていかない。 それ以外はここに置いておく。 何故なら、父さんはもういないからだ。数年前、病で息を引き取った。 母さんの生活の為にもここに置いていく。 自分で作ったバッグに色々と物を詰めた。 一通り詰め終わると、部屋の真ん中に地図を広げる。 「何処に行こうか………」
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