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「ふ~ん……」
隣の奴は、興味無さそうに、返事をして、俺が返した酒を飲んだ。
「そんなことより、聞いてよ。
私の部下がさ~…ゴクッ……仕事しろって煩いのよ~………」
そんなこと…とか言うなら、聞くな!……とツッコミを入れたかったが喉辺りで押し込めた。
そして、酒の勢いか何か知らないが愚痴を零し始めた。
「私も頑張ってるのに……ゴクッ……いつもいつも、仕事しろって………ゴクッ……しかも、仕事中に誰がお酒を飲んではいけないって言ったのよ。
支障が無ければ…ゴクッ……いいじゃない。」
ツッコミ満載な愚痴をありがとう。
俺は、その愚痴を右から左へ受け流しなす。
そして、食べ終わったのに帰らないとは居心地が悪いので、餃子を注文。
その間にも、愚痴はエスカレートしていく。
もう聞くに堪えないので完全にシャットアウト。
愚痴の内容が切れるか、酔い潰れるまで粘るしか無さそうだ。
俺の唯一の良心が帰るなと訴えているから、帰る選択肢はない。
「それでさ………あ、貰い!」
餃子が来て、食べようとしたところを、横から奪われた。
「やっぱり、ここのご飯は美味しいわ~。」
さっきの愚痴を言う不満な顔が一気に喜びへと変わる。
うん……まぁ、こっちの方が可愛いな…ゴホンッ………少しくらい愚痴に付き合ってやるか…街は明日、歩き回れば良い。
それから、餃子を二人で摘みながら、一方的な愚痴を聞きまくった。
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