第二章・江東の麒麟児

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       † 俺は、城に案内され、部屋を借り、旅の疲れを癒すため寝た。 その際、念のため出入り口(窓含む)を開けれないよう細工した。 勿論借りている部屋なので、取り外しは出来るようにしている。 翌朝、仕掛けを見ると明らかに無理矢理開けようとした形跡を発見。 やっぱりか……… 昨日から俺は顔を曝していないので覗きに来る可能性があるために仕掛けたのだ。 特に孫策さん辺りが。否、孫策さんしかいない。 「さて、外に行くか」 俺は日課(旅の途中を除く)の走りこみと素振りをするために、外套を身に着け”闇夜”を持って部屋から出た。        † 適当に走り、林の様な所に来たが、誰にも会わなかった。 城の警備はどうなっているのか気になる。 これじゃあ、進入し放題だ。 そんなことを考えながら歩いた。 すると、綺麗な川を見つけた。 そこは、槍が振れそうな場所もあった。 そこに走って移動し、”闇夜”を構えた。 槍の刃を下に構える。 石突き(刃が付いていない方)を高く上げる。 そこから、一歩大きく踏み出し突きを行う。 連続して突きを繰り出す。 槍の一番の攻撃方法は”突”。 それを只管素振りをした。        † ?「じゃあ、祭<サイ>。頼んだわよ」 ?「相分かった」 ?「雪蓮<シェレン>がそこまで言うのなら期待しておくわ」
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