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†
黒い怪しい外套を着けた小僧(背が低い)が森の中に逃げよった……
「良い選択じゃな。
では、儂はそれにまんまと引っかかってやるとしようかの……」
走って小僧の後を追いかけた。
†
林の中であっても自分のいる場所が手に取るように分かる。
それだけここに馴染みがあるというものだ。
「………ふむ、見つからんな」
黒い外套じゃから直ぐに見つかると思うたんだが……身を隠すのが上手のようじゃ……ん?
「………そこか!」
茂みの端に黒い布が見えた。
そこに向かって、素早く矢を3本放った。
刺さったのを確認して、儂はそこに向かう。
茂みを掻き分けるが、期待していた小僧はそこにはいなかった。
小僧が着ていた外套だけ矢が刺さった状態で放置されていた。
「……………どこ…「動くな」」
いつの間にか、首の真横には両刃の刃が添えられていた。
「矢と弓を茂みに向かって投げろ。
その後、両手は頭の上だ。」
「………………」
「抵抗しようとしても無駄だ。
妙な動きをすれば首を刎ねるぞ」
背中から感じる異常なほどの殺気を受け、為す術もなく弓と矢を茂みに放り込んだ。
「は~い、そこまで~」
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