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炒飯を食った後、街を歩き回っていた。
警邏も兼ねているので店に寄ることはあまりしなかった。
歩き回った感想としては、人が多い。
でも一歩、道を外れれば人は極端に少なくなる。
そういう場所では、犯罪などが起こり易いので警邏担当の兵には注意してもらいたいものだ。
?「へへへ、そこのお前止まりな」
人通りの少ない……全く人通りの無いところでナイフを突きつけられた。
そして、二人が物陰から出てきた。
「金を置いて行きな。
そうしたら、命は助けてやっても良いぜ」
ナイフを突きつけている怪しいおっさんが言った。
こいつらは俺の持っている槍に気付いていないのだろうか?
「そうだな……命までは許してやろう」
俺はナイフを持っているおっさんの腕を掴み、捻る。
「いでででででで!!」
ナイフは呆気なくおっさんの手から離れ地面に落ちた。
「アニキ!おい、やっちまうぞ!」
後ろにいた仲間がおっさんの危機に気付いて襲い掛かってきた。
それを見ながら、おっさんの腕を両手で掴み、襲い掛かってきている奴らに投げた。
おっさんは二人を巻き込みながら地面に強く叩きつけられた。
「いててて……」
叩きつけられた痛みに悶絶していた。
それを見ながら考えた。
警邏って……最終的に何すれば良いんだ?
手錠とか持って無いし……殺したら処理が面倒だし……そうか!気絶させて屯所に持っていこう。
では、早速……
「うっ!」
「がっ!」
「いっ!」
うん、そうだね。
風邪の予防にうがいは重要だね。
闇夜を使うまでも無く、手刀で沈め三人を重ねた。
「………持っていくより、兵を呼んだほうが早いのでは…?」
確か、警邏の人が大通りを通ったのを見た。
こいつらは何時間か起きないから呼ぶ時間は多いにある。
俺は駆け足で大通りに戻った。
運良く人ごみに邪魔されて通れなかった兵を見つけて事情を説明。
直ぐに対処してくれるそうだ。
良かった良かった。
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