第三章・呉

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       † 朝。 宴会の後は全く残っておらず、いつもの玉座の間がそこにあった。 「ふぁぁぁぁ……冥琳、おはよー」 「おはよう、雪蓮」 席に座って、いただきます、と言って朝食を食べ始めた。 「……モグモグ………あ。ねぇ、冥琳」 「何だ?」 「桜香に…モグモグ…聞いたの?」 「………聞いてない。 宴会の席で聞くのは野暮だと判断した」 口に含んでいるものを飲み込んでもう一回尋ねた。 「本物だったらどうするの?」 「呉の再建のため活躍してもらう」 「それ……利用って言わない?」 「悪く言えばそうだな。 だが、雪蓮も同じことを考えているのだろう?」 「まぁね……ごちそうさま。 じゃあ、行ってきま~す」 今日はサボりたい気分だが新参者の桜香が頑張っているのだ、それにその桜香にも呆れられ始めてるからちゃんとしてるとこ見せないとね! 「行ってきます……ってどこに行くつもりだ? 今日も書類があるのだぞ?」 冥琳に肩を掴まれた。 メリメリと音を立てているのは気のせいでしょうか? 凄く痛いのだけど…… 「ははははは、そうだったかしら……」 「そうだ。さぁ、雪蓮、楽しい書類整理でもしようか」 「………はーい…」 冥琳って……私の部下よね? ねぇ?そうだよね?
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