第三章・呉

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       † と、言うわけで”一人”で出撃した。 部隊の扱いに慣れてない自分では兵を無駄に殺しそうなので一人で来たわけだ。 ぶっちゃけると邪魔。 今、敵が巣食っている山に潜入した。 まず、見張りを倒し見つけやすいところに放置した。 すると、他の賊がそれを見つけ騒ぎ始めた。 ボスらしき奴が… 「まだ近くにいるはずだ!!探し出せ!!」 と言って賊どもはバラバラになって山を血眼で捜索している。←今ここ。 さて―――楽しくも嬉しくも喜びも無い殺し合いをしようか。        † 「まだ近くにいるはずだ!!探し出せ!!見つけたら即殺せ!!」 ちっ!俺様たちが酒を飲んでるときに襲ってきやがって……八つ裂きにしてやる!! 「おらぁ!お前たち行くぞ!!」 「へい!頭に何処までもついていきやす!!」 「頭がいれば敵なんて瞬殺ですよ!!」 俺様が何か言えばいつもこれだ。 悪い気はしねぇがな。 俺様たちはそれぞれの武器を持って草を掻き分け邪魔してくれやがった奴を探す。        † 中々見つからねぇな…… 「ぐわぁぁぁぁぁ!!」 「あっちか!行くぞ!!」 「「「へい!!」」」 長くウザッたい草の向こうには仲間の死体が。 「ちっ………行くぞ!」        † 「ぎゃああああああああ!!」 「た……助けぇえぇええ!!」 「ひぃぃぃいいぃいぃぃいい!!」 「ちっ!またか!!」 声を聞く限りあいつらはもう手遅れだ。 「あああああああああああ!!」 「頭ぁぁぁぁあああああ!!」 「ぎゃあああああああああああ」 さっきとは反対の方向から悲鳴が聞こえた。 「うわぁぁぁああああああぁあ!!」 「来るな!!来るなぁぁぁああぁぁぁあぁあ!!」 「やめろっ!!俺はなかっ!!ああああああああああ!!!」 「お前か!!お前がやったのか!!」 な……何がどうなってやがる!! 何で……何で……何で……全部の方向から叫び声が聞こえてやがるんだ!!! 「か……頭ぁ……」 「ど…どうするんでやんすか…」 「情けねぇ声出してんじゃねぇ!! さっさと敵を炙り出して八つ裂きにするんだ!! 俺様がいたら負けるはずがねぇ!!」 (大した自信だな)
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