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白い空間からいきなり、緑の髪を持ち、腰にはサーベルを差している綺麗な女性が神の後ろから現れた。
騎士の様な姿をしており、ポケットのようなところから緑色の何かが見えた。
そして、野郎……って……
「あー、……とりあえずここに置いといて」
神がバンバンと何かを叩く。
そこに机があるのか……?
机も白なのか……?
「分かりました……ッ!!!!!」
机に置こうと歩き始めたときポケットから顔を出していた何……ゴーヤが零れ落ちた。
何故にゴーヤ?
そんなに好きなのか?理解が出来ない……
そして、ゴーヤを左足で踏んでしまった。
ゴーヤは潰れず、緑髪の人を転ばせる。
ゴーヤの耐久性が半端ない……
あれ?さっき持っていたものが僕の方へ飛んでいるのは気の所為か…?
目が悪いから背景の白と被って見えない。
「あっ!!鏡が!!!」
緑髪の人が叫ぶ。
どうやら、さっき持っていた物は鏡らしい。
「あ」
神が呆けた様子で僕を見ていた。
頭上を見ると、目の悪い僕でも完璧に見える距離に鏡があった。
ガシャァァァン!!!
鏡が僕の脳天にクリーンヒット。
そして僕は………転生した。
†
「ラファた~ん……」
神がジト目で緑髪の人に言う。
「ラファたん言うな!!」
すぐさま起き上がり、腰に差しているサーベルを神の喉元に突きつけた。
「……まずは、サーベルを下ろそうか……で、あの鏡……何だったけ?」
仕方なく……と言った表情でサーベルを下ろした。
「……神が面白くない……と言った世界の通路です。
名前は……何とか無双です」
「えー……と…………ああ~あれか……何個でも創れるからいいけど………まぁ、楽しそうだからいいか」
玩具を目の前にした子どものように目を輝かせながら言う。
そして緑髪の騎士は申し訳無さそうに俯く。
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