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「ぐあぁッ!!」
「えっ」
喰い千切られるような音と男の悲鳴を聞いて、私は咄嗟に顔を上げた
目に映ったのは死んだ人間、未来の私の姿だった
「ひぃ!、なんだこの魔物は!?」
生きている方の男は剣を落とし、怖じけづいて後ろに下がっていた
だが、魔物はそんな男に容赦なく飛び付いた
「ぎゃあぁッ!!」
私は広がる血の匂いと悲鳴に思わず身体を丸めた
“私も彼らのように…”
もう、私にはそう思うことしかできなかった
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