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その音は頭に響いて、丸まっていた私には何が起きていたのかわからなかった
「大丈夫か?」
はっきりと聞こえた声に私は顔を上げた
そこには髪を後ろに緩く結んでいる軽装をした男がこちらを向いて立っていた
その後ろで、サクラが月明かりに照らされていて彼がとても美しく見えた
「あなたは…?」
「本当に悠さんは行動が早いですよね」
男の後ろにはさらに二人の男がいた
悠「後悔するよりはマシだろうが」
「あの…」
何が起きたのかわからなかった私は呆然と彼らを見た
「あぁ、ゴメン。にしても危なかったね君」
悠「立てるか?」
悠と呼ばれた男は私に手を差しのべた
私はその手に捕まり立ち上がった
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