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右手はポケットに突っ込み、左手には銀色の固まりを持ってこっちに差し出しているあの先輩。
「 あ!!鍵!!」
銀色の物体は鍵であった。
「…レジの人が拾ってくれたみたいだよ」
そうゆうと先輩は、小さな笑顔を見せ、
鍵を渡して帰って行った。
その笑顔はすごく素敵で優しくて。
どきどきが止まらない。
この鍵から伝ってくる先輩の温度。先輩がこの鍵を握ってたと思うとドキドキする。
ああ、なんで私、こんなにドキドキしてるんだろう。
なんでドキドキが止まらないのだろう。
ああ、私、先輩のこと
― 好きなのかな? ―
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