32回目の悲劇

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家に帰ると、お母さんがにくまんの入ったビニール袋を受け取りながら「早かったわね」と、満足そうな笑みを浮かべている。 なんて不気味なんだ。 家に帰ってそうそう、不愉快な気分になったが、さっきのことを思い出すと自然と笑顔になってゆく。 「なににやけてるのよ。」 いつも苛つく母の言葉なんてその日は全然頭に残らなかった。 私は明日あの先輩に会えることを願い、眠りについた。
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