*風邪リレーⅠ*

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 ってな訳でヘタレ丸を家まで送って  ベッドに寝かせたはずなんですが・・・  只今僕もベッドの上にいます・・。  あれっ?なんで? 『ん・・・。』  外丸がきつそうです。  でもどうしてやる事もできません・・・。  身動きもできません・・・。  何故なら僕は外丸の腕の中にいるから。 「ねえ-・・外丸く-ん・・ 離してくれませんか-?」  応答なしでございます。  これからどうしよ-かな-・・  暇だから外丸のほっぺをツンツンってつついてみた。  うわっ熱っ・・  こいつ本当に大丈夫かな・・?  ちょっと心配になってきた・・・。 『ん-・・た、つ・・』   え? 『たつ・・や・・竜弥・・・』  俺の名前・・・呼んだ?  俺を探してるのかな・・?  心細いのかな・・?  俺はここだよ・・・。  ここにいるよ・・・。 「俺はずっとここにいるから・・。」   ちゅっ・・  いつの間にか俺は外丸の頬に口づけしていた。 「ん・・あったかい・・  たっ・・ちゃん・・・?」 『外丸?起きたの・・・?』 「たっちゃん・・?  ・・・な訳ないか・・・  本物の・・たっちゃ・・んが・・いる・・はず・・・ないよ・・ね・・ハァ・・・」  外丸・・・キツそう・・・。  言葉も途切れ途切れだし。 「でも・・・夢でも・・  嬉しい・・なあ・・・  ありがとう・・・竜弥・・・」   ちゅぅっ  うわっ口にされちゃった!!  しかも舌がっ!!  バカ!!ヘタレ丸!! 「本当にありがとう・・  大好きだよ・・竜弥・・・。」  もうっ!そんな事言われたら怒れないじゃんっ!!  これで風邪が移ったら祐一のせいだからね!! 俺は静かに寝息をたてるトナリでそっと瞳を閉じた・・・。 俺は静かに寝息をたてるトナリでそっと瞳を閉じた・・・。 密かな願いとともに・・・ 早く雄一の風邪が治りますよ-に・・・。
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