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んで、身体じたい動かん。
あれ?
ニンゲンってこんなに関節あるんすかあ?
つう位、あっちこっち
ミリつかミクロ単位で
ギ、
ギ、
ギ、
ギリッ!
て万力で締められてるみたいだった。
呼吸が痛い、
吸うも。
吐くも。
ギリイィッ!
て。
「し、
ぶぅ、
え、
あい」
喋れない、
ね。
まじコレだけでも言うの
キツかった。
そしたら察したんじゃん?
いくら深層心理からKYな花子でも。
あ、
これからウチの母親、
花子(仮名/写真はイメージです。みたいな。)
にする。
よろしくです。
んでー、
掛かり付けのクリニックに
ソッコー
車で運んでもらったわけ。
花子、涙ぐんでたかな。
「ご、え、ん、ご、え、ん、な、さ、い、」
なんて俺も謝りっぱなし。
不思議と泣かなかった。
でもまあ
…罪悪感、
感じたんだろうな
花子さんも。
正直
オセエゎ!
って思っちゃった。
俺が花子庇って
鼻の軟骨を父親に折られても
社員さん達に嫌がらせされても
「会社辞めたい」
って
恐る恐る相談しても。
「一緒に闘って!」
泣いたり威したりしてきた花子さん。
今さらナンなんだろう?
って。
初めて疑問に思った。
俺が甘チャンなのは棚にそっとしまっといて。
点滴の管の向こうから
クリニックの掛り付け医
西岡先生が
血管浮からして走ってきた
マジ?これマジ??みたいな。
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