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先生 『彼女は物心ついた時から記憶になんらかの障害があったの。人の顔や名前はもちろん、ご両親のことまで…』
涼介 『…そうだったんだ』
そんな辛い状況の中で笑顔を絶やさない彼女がすごく強く思えた。
涼介 『先生…彼女の記憶を正常にすることは出来ないの?』
先生 『今のところはまだ…何の希望もないわ、』
やっぱりそうなのか…
先生の言葉が重くのし掛かる。
俯いている涼介を見て、
先生はまた話を続けた。
先生 『可能性は0じゃないの』
涼介 『え、てことは…』
吉岡さんを救える?
先生 『だから涼介くんにお願いしようと思って呼んだのよ』
涼介 『俺、なんでもします!どうしたらいいんですか?』
先生 『吉岡さんの傍にいてあげて、たくさん話をするの』
え…?
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