3章 決意

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先生 『彼女は物心ついた時から記憶になんらかの障害があったの。人の顔や名前はもちろん、ご両親のことまで…』 涼介 『…そうだったんだ』 そんな辛い状況の中で笑顔を絶やさない彼女がすごく強く思えた。 涼介 『先生…彼女の記憶を正常にすることは出来ないの?』 先生 『今のところはまだ…何の希望もないわ、』 やっぱりそうなのか… 先生の言葉が重くのし掛かる。 俯いている涼介を見て、 先生はまた話を続けた。 先生 『可能性は0じゃないの』 涼介 『え、てことは…』 吉岡さんを救える? 先生 『だから涼介くんにお願いしようと思って呼んだのよ』 涼介 『俺、なんでもします!どうしたらいいんですか?』 先生 『吉岡さんの傍にいてあげて、たくさん話をするの』 え…? .
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