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1年3組 29番。
山田 涼介
1年3組 30番。
吉岡 ゆめ
自分のクラスが発表され、
いろんな人が各教室に入って行く。
俺は1年3組だった。
綺麗に並べられた机。
初めてみるみんなの顔。
何もかもが新しい。
机の端には、小さな紙が貼ってある。
俺は自分の番号が書かれた机を探していた。
涼介 (あっ!あった)
29番と紙に書いてある。
その席に座り、俺は腰を下ろした。
前の席にはまだ人が来ていない。
後ろは?
涼介は後ろを見た。
そこには、綺麗な黒髪の女の子が座っていた。
あまりにも綺麗でつい、見とれてしまった。
『あ、あの…//』
その声に俺はハッとした。
涼介 『あっ!ごめん;』
恥ずかしくて、思わず前を向いた。
すると、そのコはクスクスと可愛い声で笑ったあと
『名前は?』
っと聞いてきた。
急だったので思わず
涼介 『えっ!?俺?』
っと聞き返してしまった。
『クス(笑)あたしは、ゆめ。吉岡ゆめ!』
涼介 『吉岡さん?俺は涼介。山田涼介』
ゆめ 『よろしくね!山田くん』
涼介 『うん、あ 涼介でいいよ』
これが彼女との出会い。
いたって普通な出会いで…
普通にあいさつして…
当たり前の自己紹介。
彼女と出逢ったばかりの俺は何も気づかなかったんだ。
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