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俺がぼんやりしていると…
カシャ
吉岡さんはクスクスと笑いながらデジカメで俺を撮っていた。
涼介 『あんな不意打ちじゃ変な顔してる!;キメ顔でとって』
吉岡 『わかった~』
すると、涼介はふざけたキメ顔でカメラに写った。
それを見て楽しそうに笑っている吉岡。
何故だろ…
他の誰よりも可愛いと思ってしまう。
涼介 『デジカメっていつも持ち歩いてるの?』
吉岡 『うん!』
涼介 『見てもいい?』
吉岡 『いいよ★』
涼介はデジカメを手にとり、データを見ていた。
涼介 (これって…)
データには、俺以外の人がたくさん写っていた。
老若男女、様々な人が…
涼介 『なんでこんなにいろんな人の写真を撮ってるの?』
涼介の質問に少し間があったが、
吉岡 『…忘れたくないから』
と小さな声で言った。
忘れたくない…?
なんだろ。
転校とか繰り返してたのかな。
初めはそう思っていた。
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