1章 出逢い

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しばらくするとチャイムが鳴った。 先生 『帰りの支度が終わった人から帰っていいわよ』 先生の声を聞いた生徒たちはそれぞれ支度をして帰っていた。 涼介も帰る支度を終え、カバンを持った。 そして後ろの席にいる吉岡に笑顔で手を振った。 誰の間でも当たり前のあいさつだ。 涼介 『じゃあね!吉岡さん。またあした』 吉岡 『…うん。また…ね』 あれ… 俺なんか変なこと言ったかな… 少し気になったけど、ふれないでおいた。 きっと明日になれば元気になってるよね? 吉岡さん。 俺は何の根拠もなく、ただ元気になることを願った。 吉岡さんにとっては 「またね」とか「あしたね」 とか・・・ 簡単に言える言葉ではなかったんだね。
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