88人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらくするとチャイムが鳴った。
先生 『帰りの支度が終わった人から帰っていいわよ』
先生の声を聞いた生徒たちはそれぞれ支度をして帰っていた。
涼介も帰る支度を終え、カバンを持った。
そして後ろの席にいる吉岡に笑顔で手を振った。
誰の間でも当たり前のあいさつだ。
涼介 『じゃあね!吉岡さん。またあした』
吉岡 『…うん。また…ね』
あれ…
俺なんか変なこと言ったかな…
少し気になったけど、ふれないでおいた。
きっと明日になれば元気になってるよね?
吉岡さん。
俺は何の根拠もなく、ただ元気になることを願った。
吉岡さんにとっては
「またね」とか「あしたね」
とか・・・
簡単に言える言葉ではなかったんだね。
最初のコメントを投稿しよう!