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次の日-
いつも通りの朝。
目覚まし時計の音と、
お母さんの大きな声が
部屋中に響く。
顔を洗って、ご飯を食べて・・・
なんでもないような当たり前の朝。
でもやっと気づいたよ。
この世に当たり前なんてないんだってこと…
涼介 『いってきまーす。』
涼母 『涼介!お弁当』
涼介 『あ、やべっ』
涼母 『も~しっかりしなさい』
涼介 『さんきゅっ♪んじゃ行ってきまーす』
涼母 『行ってらっしゃい』
お母さんに見送られながら、学校へと向かった。
学校へは、バスと徒歩で行ける。
30分ほどで学校に着いた。
教室に入ると、
涼介 (おっ!もう来てる)
俺の席の後ろには、
昨日と変わらない吉岡さんが座っていた。
自分の席にカバンをおいて、
涼介 『おはよ!なぁ、昨日の話しだけどって……どうした?』
吉岡さんはきょとんとして俺を不思議そうに見ていた。
涼介 『…吉岡さん?』
吉岡 『どうしてわたしの名前知ってるんですか?』
えっ!?
涼介 『な、どうしたんだよ…俺をからかうったって、そうは行かねぇ…』
おかしいよな…
冗談はよせ、なんて言えなかった。
吉岡さんが、嘘ついてるようには見えないからさ・・・
固まっていた俺に
吉岡さんは、
吉岡 『面白い人ですね(笑)名前は?』
涼介 『山田…涼介。』
吉岡 『山田くん!よろしくね』
吉岡さんは、昨日と変わらない笑顔で俺の名前を呼んだ。
涼介 『……』
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