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記憶をなくしたのだろうか。 今の状況は愚か、自分の事ですらわからない。 とにかく首輪を外そうとする。 しかし激痛が走り、取る事ができない。 ボルトで首の骨に固定されているらしかった。 仰向けに寝転がってみる。 天井からは眩しいライトが照らしていた。 今が朝なのか夜なのかすらわからない。 そんな時、地味にその光を遮るものがあった。 何か降ってくる。 あわててその物体をよける。 ものすごい音と振動と共に地面に叩きつけられる“それ”は一目で判断できた。 ……人だ。 女の子だ。 歳はまだ5歳かそこらの。  
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