4人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
文を書こうと
筆を取ったは中々想いが綴れませぬ
貴方への想いにゆったりと身を馳せれば
硯の墨は乾いて
漆黒の墨は
何処までも 何処までも
黒く 濡れてゐる
吸い寄せられる漆黒に
貴方の瞳を思い出す
※罪作りな貴方
愛おしい貴方
狂おしい貴方
素敵で御座いましてよ
素敵で御座いましてよ
嗚呼、幸あらんことを
白粉(おしろい)塗れば紅(べに)引けば
貴方は振り向いてくれるかしらん
綺麗になった私を見て
貴方は私と一緒になって呉れるでせうか
小指に付けた紅は
まるで血の如く 血の如く
紅く 乾いておる
魅入ってしまう其の紅に
貴方と見た椿を思い出す
罪深い貴方
欲深い貴方
情深い貴方
耽美で御座いましてよ
耽美で御座いましてよ
嗚呼、加護あらんことを
※repeat
最初のコメントを投稿しよう！