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銀色に黒いメッシュが入った、一番美形な男の子が隣に座り、口を開いた。
「白銀 叉輝兎だ。」
「叉輝兎は照れ屋だから」
クスクスと笑いながら、椿くんが言った。
『どうも…。』
そして私の後ろに、ガタンッと大きな音をたて、茶髪で金色のメッシュを入れた子が座った。
「唯斗はね、女の子嫌いなの。」
と椛くんが教えてくれた。
『ふぅーん。』
私はくるっとふりかえり、
笑顔をつくり
『十愛よ。よろしく』
と言った。
唯斗と呼ばれる子は
「神崎 唯斗-YUITO-」
とだけ言って席を立った。
…
「気にすんな」
隣から聞こえてきたが、私は
何も言わずにまた外を見た。
(自己紹介って笑顔を作らなきゃいけないからめんどうだ…)
そう思った。
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