第一章

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(キッタナイ廊下…さすがのアタシでもこれは無いな。) なんて考えてたら教室の前についた。 先生は私を外で待たせるのかと思ったが、一緒に入ってくるように言われた。 …ガラガラ 扉を開けたとたんに教室が静かになった。 …女じゃね? …可愛い …女だ 私は顔を伏せたまま。 「今日から転校生がきた。」 『桜華十愛です。』 先生は紹介だけしてそそくさと出ていった。 幸い私の席は窓際の後ろから二番目。 席につくなり、私は窓の外を眺めた。 私はあの日から、空を見上げるのがクセになった。 (ねぇ…?どこにいるの?)
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