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はぁっ、はぁっ。
そろそろ体力の限界だった。
なのに...彼は疲れた様子もなく私を追いかけて来る。
「雪待ってくれ!いい加減疲れただろう。僕の話を聞いてほしいんだ。」
「嫌!」
私はまだ走り続ける。
彼から逃げ続ける。
絶対に捕まってはいけない。
きっと彼は私も殺そうとするだろう。
親友の霰がそうされたように。
「雪、君は勘違いをしているんだ。霰を殺したのは僕じゃない。真実を知っているのは僕と犯人だけだ。だから、僕の話を...」
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