739人が本棚に入れています
本棚に追加
渡辺は康介を見つけた。
「後はお前だけだぜ。鈴木」
康介は机から出て来て渡辺の顔を見た。いつもの渡辺ではなかった。パッと見、その顔はヤンキーみたいな恐い顔をしている。その顔を見ただけで足が震えてくるぐらいだ。
「おいおい、そんなにビビんなよ。何もしなかったらお前死ぬよ。早くお前も能力出してみろよ」
笑いながらそう言った。多分僕に対して楽勝だと思っているのだろう。僕は右手を前に出して《何か出ろ》と心の中で言うが何も出ない。
渡辺は僕が右手を前に出した瞬間は少し身構えたが、いつまでたっても何も起こらないので、身構えていたが、それを解き笑いながら歩いて近づいて来た。
僕は渡辺に足払いをされ後ろにこけた。その上から渡辺がのしかかり…
「お前なんか能力を使うまでもねぇ」
そう言いながら僕の首を締め上げていく。
「や…やめて…くれ…」
必死に抵抗するが、渡辺はそんな抵抗へでもないかのように僕の首を締め上げていった。
最初のコメントを投稿しよう!