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康介は心の中で思っていた
《僕はこれで死ぬのかな。陽介のやつ悲しむのかな。いっつも陽介のに心配されてたもんな。1回でもいいから僕が兄貴ってところを見せたかったな》
ドクン
《………嫌だ》
ドクン
《…死にたくない》
ドクン、ドクン
《……こんなところで死にたくない》
ドクンドクンドクン
《死ぬ喰らいなら……………殺ってやる!!》
ドクン!!
僕の心の中でなにかがドクンと来た。
そして、僕の左手の人差し指の爪に変な線が入ったのには気付かなかった。
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