プロローグ

2/2
739人が本棚に入れています
本棚に追加
/350ページ
東京都の都立翔風高校に通う1年の鈴木康介と1年の陽介が一緒に歩いて登校していた。 「だから兄貴はいつも暗すぎるんだって」 明るい感じで話しかけてきたのは弟の陽介。髪は男にしたら少し長めで茶色がかっていた。目も大きくてキリッとしていた。いわゆるイケメンである。 そして周りからの人望があり、性格も明るく、友達も多く周りからの人気も高い。 「あ…、ああ」 それに比べて康介は僕は髪は黒で、これ寝癖?みたいにボサボサしており顔はあんまりかわらないのだが、昔から人見知りが激しく、そのため陽介とは反対に暗い性格になってしまい、学校にも今だに友達がいない。 「そんなんじゃ、友達できないぜ」 なぜ兄弟でこんなにも性格が違うのか、今だに思う。そう考えてるときに… 「…まぁ今日は………………が有るはずだからな」 何かボソッと陽介が言う。 「何か…言った?」 陽介が焦りながらも、いつもの明るい感じで… 「いやいや、何にも言ってないって」と返した。 そして話してるうちに学校に着いた。 「兄貴、俺こっちだからまたあとでな」 そして2人は別々のクラスに入って行った。
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!