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東京都の都立翔風高校に通う1年の鈴木康介と1年の陽介が一緒に歩いて登校していた。
「だから兄貴はいつも暗すぎるんだって」
明るい感じで話しかけてきたのは弟の陽介。髪は男にしたら少し長めで茶色がかっていた。目も大きくてキリッとしていた。いわゆるイケメンである。
そして周りからの人望があり、性格も明るく、友達も多く周りからの人気も高い。
「あ…、ああ」
それに比べて康介は僕は髪は黒で、これ寝癖?みたいにボサボサしており顔はあんまりかわらないのだが、昔から人見知りが激しく、そのため陽介とは反対に暗い性格になってしまい、学校にも今だに友達がいない。
「そんなんじゃ、友達できないぜ」
なぜ兄弟でこんなにも性格が違うのか、今だに思う。そう考えてるときに…
「…まぁ今日は………………が有るはずだからな」
何かボソッと陽介が言う。
「何か…言った?」
陽介が焦りながらも、いつもの明るい感じで…
「いやいや、何にも言ってないって」と返した。
そして話してるうちに学校に着いた。
「兄貴、俺こっちだからまたあとでな」
そして2人は別々のクラスに入って行った。
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