忘れない

1/1
前へ
/34ページ
次へ

忘れない

貴女がまだ保育園に行ってた頃 いつもの様に お迎えに行って 手を繋いで帰る帰り道 家に着くと 貴女はパッと手を離し おもむろに駆け出す “お母さん!お母さん!みて!綺麗な夕焼け!” その言葉に 貴女の視線を追う “………ホントね… 綺麗な夕焼けだね” しばらく貴女の隣に立ち 親子で秋の夕暮れに佇む 貴女が私の手を握る 小さな手… 可愛い手… 私はこの瞬間を忘れないと誓う 貴女の小さな手と… この幸せを… 今でも夕日をみると思い出す あの時の情景を そして 私は 幸せに包まれる
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加