第一章

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どこかで見たことある…、 そんな気持ちをくみ取ったのか理恵ががらがらな涙声で 「美紀の…」 俺ははっと思いだした。 同窓会の時彼女がつけていたものだ。間違いない。裏には筆記体で美紀と掘ってあった。 「今、美紀はどこにいるんだ?」 「電話したら、今日はどうしてもはずせない用事があるから、今日の夜待ち合わせすることになったの…」 俺はあわてて、送られてきた時計を見た。 それはしっかり十二時の所で針が止まっていた
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