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「何時に待ち合わしたんだ?」
「夜の八時」
俺はとっさに壁に掛けられている時計を見た。
今の時間は朝の十一時だ。
「あと、九時間後に待ち合わせか…」
俺はそうつぶやいた。
理恵は、小刻みに震えていて今にも倒れてしまいそうだった。
「それじゃ、夜の八時に中央公園で…」
理恵はそれだけ言うと、コンビニから走り去ってしまった。
俺はただのそのうしろ姿を眺めていた。
すると、今まで何も言ってこなかった、安藤さんが俺に話しかけてきた。
「いったいどうしたんですか?最近、おかしいですよ?」
竜也はぼんやりと彼女の方を見て、すこし話せば楽になるかもと思い、今まであったことを話した。
ずっと彼女は黙って聞いていて、話が終わると
「美佳の呪い…」
彼女はそうつぶやいた。
俺はどきっとした
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