第一章

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バイトも終わり、オレンジ色に染まっている空の下俺達は中央公園に向かっていた。 俺がついた時には、すでに理恵と俊也に裕也がまっていた。 しかし肝心な美紀がまだ来ていないようだ。 「美紀はまだか…」 俺がそうつぶやくと、みんなは静かに頷いた。 現在の時刻は七時半、待ち合わせまで残り三十分。 「美紀…美紀…」 理恵はもう立つのも限界のようで座り込んですすり泣いていた。 「あっそういやさ…」 俺は今日安藤さんから聞いた話をみんなにすると、俊也が少し考えた様子で 「やはり、その時計を探さなきゃだめなんだろうな…」 俺達は俯いた。 夜の静寂が俺たちを包み込む。 この静かさと寒さを本当にいやに感じた。 昼間の騒音の中が恋しく感じてしまう。 「ねえ、もう八時過ぎたよ?どうしたんだろ…」 理恵が涙声で俺達に言ってきた、 時刻は八時十分を指していた。
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