第二章

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「着いたな…」 お通夜の次の日、俺は店長に断り、バイトを休んでこの前もきた美佳ちゃんの死んだアパートへ戻ってきた。 「探そう…」 ここ何カ月、手入れをされていないのか、裏庭は草木で埋め尽くされていた。 「でも、ホントに見つかるのか?」 「分からない…でも探すしかない…」 俺達は、この地獄のような日々から早く逃げ出したいがために、必死で時計を探すことにした。 しかし、一向に見つからない。まあ、俺達よりそういうのにたけている警官が何人も頑張っても結局見つからなかったものなのだから、そう簡単に見つかるわけはないんだが…。 「おい!竜也!」 しばらくすると、草の山に埋もれている裕也の俺をよぶ声が聞こえてきた。 「見つかったのか?」 俺はそう言いながら、そこに近づくと 「これ…血かな?」 そこには、黒い液体の固まった跡があった。 確かに血のようだ。なんでこんなところに? 分からない… 「このあたりをもっとしっかり探すか!」 俺がそういうと、裕也も頷きこの近くにある草をかき分け時計を探した。
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