第二章

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「ごめんな…、今は何も食べ物を持ってないんだ…」 俺がそういうと、 彼女はまた再び動き出し一言こういった 「ナラ…オマエヲ………… クッテヤル!」 なっ!俺を食うだと?冗談じゃね~、俺は再び走り出した。 「アハハハハハハハハハハ」 後ろからあの子の笑い声が聞こえる。 怖い怖い怖い怖い怖い…。 俺はただその少女から逃げきることだけ考えてひたすら走った。 ばたん!ようやく自分の家へ着いた。俺ってこんなに早く走れるんだな、なんて発見も…、いや、今はそれどころじゃない。 俺はドアに開いてある穴から恐る恐る外を見てみた。もう怪しい人影はない。 「はぁ~」 一気に緊張感が緩み、俺は玄関で座り込んでしまった
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