第二章

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「杉崎さん…、ホントに大丈夫ですか?顔、怖いですよ…」 安藤さんが隣から心配そうに声をかけてきた。 「うん…大丈夫…」 俺は無理やり笑顔を作ろうとしたが、ひきつった顔になってしまった。 安藤さんはしばらく悩んで急に何か思いついたようにいってきた 「あっそうだ!杉崎さん!今週の日曜日、一緒にお出かけしません?」 「へ?」 いきなりの事だったので、俺は慌てた。 「最近、いろいろあって大変だと思うんですけど、そういうときこそ、気分転換って必要だと思うんですよ!」 確かに…、俺は頷いた。 「じゃあ、約束ですよ!」 彼女はすごくいい顔で俺にそう言ってきた、つられて笑ってしまった。 すごい…、彼女は魔法使いか何かか?あれだけの事あって、精神的にもう限界が来ている俺をすこしでも笑顔にしてくれるなんて… 「ありがとう…」 「え?なんですか?」 俺はそうつぶやいたが、どうやら安藤さんにはきこえなかったようだ。 「ううん、なんでもないよ!」 俺は、首を横に振って笑顔でそう答えた。
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