第二章

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「おいし~」 やはり、誰かと食べるご飯は格別だ。 でも今回はこの前の同窓会のとき以上においしく感じた。 やはり食べる人の影響なんだろう。 彼女となら、缶詰のコンビーフが松坂牛のステーキよりもおいしく感じてしまうだろうか? いやそれはさすがにないな…、 ならいうなよ! なんて、一人漫才をしていると、彼女が俺の料理を見ながら 「それ、美味しそうですね?私のと少し交換しませんか?」 俺は、頷いてから、すこし渡した。 彼女も俺に渡してきた。 うまっ! 彼女のくれたナポリタンはものすごくおいしかった。 こんなにおいしいものなの?ナポリタンって? ってかこれって間接キス? ぶは!俺は頭から煙を出す勢いで真っ赤になっていた。 我ながらどんだけうぶだよ! 安藤さんはそんな俺に気付かずせっせと食事を続けていた。
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