第1章

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「ヒノアラシ、体当たり!」 コトネの命令を聞き、ヒノアラシはワニノコに向かって体当たりをした。 「…!」 ワニノコは体当たりを食らい、よろけた。 「チッ…ワニノコ、ヒノアラシを引っ掻け」 少年はワニノコに命令した。 「ヒノアラシ、避けてもう1度体当たりよ!」 ヒノアラシは向かってくるワニノコを避け、体当たりをした。 ワニノコは体力が減り、よろめいている。 「ヒノアラシ、とどめの体当たり!」 ヒノアラシはよろめいているワニノコに向かって体当たりをした。 ワニノコは体力がなくなり、その場に倒れた。 「…!!」 少年は倒れているワニノコを見つめ、茫然と立ち尽くした。 「コトネ!よくやった!君は勝ったんだよ」 マツバはコトネにハイタッチをした。 「マツバさん、私…勝ったんですね!勝負で初めて勝ちました…!」 コトネは喜びを隠せなかった。 「そんな…!俺が負けただと…!?」 「…君のポケモンも頑張ったね。 ポケモンは君の期待に応えようと必死で闘った。 結果はどうであれ、君のポケモンも君になついているね」 マツバは少年の方に歩み寄り、微笑んだ。
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