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「…フン、弱いポケモンだ。
さっきも言ったが、オレは弱い奴が大嫌いだ。
コトネ、お前もだ」
少年はコトネを睨み付け、そう言った。
「何て事を…!」
マツバが言い返すよりも先に、少年は走り去って行った。
その時に少年が何かを落とした。
「…何か落としたね」
マツバがそれを拾い上げた。
それは少年のトレーナーカードだった。
「あっ、返せ!それはオレのトレーナーカード…!
…名前を見たのか?」
少年が戻って来て、マツバからカードを奪った。
「あぁ、見たよ。レン君って言うんだね」
「…フン!人のトレーナーカードを見るなんて失礼な奴だな…」
少年はそれだけ言い捨てると、再び走り去って行った。
「まったく…おかしな子だね。
コトネ、君は弱くなんかないよ。
あの少年に勝ったんだから。
さ、ウツギ博士の所に戻ろう」
「…はい!」
コトネは笑顔で頷いた。
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