第1章

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ワカバタウンに着くと、ウツギ博士の研究所の前に人だかりができていた。 「ウツギ博士!」 2人はウツギ博士の元へ駆け寄った。 ウツギ博士の隣には1人の警察官がいた。 「あぁ!コトネちゃんとマツバ君! 大変な事になっちゃったよ…。 私が少し目を離した隙にポケモンが盗まれちゃったんだよ…!」 「ん?君達は…? まさか、今回の盗難事件の犯人…!? 犯人は現場に戻ってくるって言うし…」 警察官が鋭い目をマツバとコトネに向けた。 「いえ、僕達は…」 「あっ、違うんです!この子達は僕がお使いを頼んだだけです。だからこの子達は関係ありません!」 マツバが否定するより先に、ウツギ博士が警察官に説得した。 「そうなんですか…疑ってしまって申し訳ありませんでした」 「いえ。あ、その犯人は分かったんですか?」 2人は警察官に尋ねた。 「あぁ…目撃情報では、鋭い目を持った赤い長髪の少年が彷徨いていただとか…」 警察官の言葉を聞き、2人ははっとした。
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