第1章

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あれから15年が経ち― 「お母さん、私そろそろ行くよ」 「コトネ…本当に大丈夫なの? またいつでも戻ってくるのよ?」 「旅が一段落したら帰ってくるね!」 そう言って1人の少女が旅立った。 コトネがジョウト地方に着き、初めて足を止めたのはワカバタウンだった。 「凄い…どの家にも風車がある…風力発電なのかな」 コトネが辺りを見渡していると、1人の青年がいた。 「君がコトネ…かな?」 「はい…そうですけど…」 その青年は、金髪で紫色のマフラーをしていた。 「博士が君にちょっと頼みがあるらしくて…一緒に来てくれるかな?」 「あ、はい…」 青年はコトネの手を取り、博士と呼ばれる人の元へ連れて行った。 「ウツギ博士、連れて来ましたよ。」 「あぁ、ご苦労様!」 「コトネ、この方はジョウトでは有名な博士でウツギ博士って言うんだ」 青年はコトネを見てそう言った。 「初めまして、コトネちゃん!」 「初めまして。」 博士とコトネは握手を交わした。
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