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研究所を出ると、1人の少年が研究所の中を覗いていた。
「あの…何をしてるんですか…?」
コトネがそう尋ねると少年はコトネを睨み付けた。
「お前には関係ねぇよ。あっち行け」
少年はコトネを押した。
「きゃっ…!」
「コトネ…!」
青年は押されてよろめくコトネを支えた。
「大丈夫か?…それにしても君、酷いね。コトネ、こんな奴に構ってる暇はないよ。」
青年は少年を睨みながら言った。
「…そうですね!行きましょう」
少年は2人の後ろ姿をただ睨んでいた。
2人はワカバタウンを後にし、29番道路に出た。
「あっ…あの、本当に今更なんですが…貴方の名前は?」
「僕?僕はマツバ。エンジュシティのジムリーダーさ」
青年は微笑みながらそう答えた。
「えっ、ジムリーダーなんですか!?
じゃあこうやってのんびり歩いてる場合じゃないんじゃ…」
「大丈夫。ジムは他の人に任せてあるんだ。でもいつか戻らないとな…。
あっ、ほら!野生のポケモンだ」
マツバは前方を指差した。
「行け、ヒノアラシ!」
コトネはボールからヒノアラシを出した。
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