第1章

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「…研究所の外から見てたぜ。お前みたいな弱い奴にポケモンなんてもったいない…」 少年はコトネを睨み付けながらそう言い捨てた。 「君はワカバタウンで見かけたね。 どうしてそんなにコトネに酷い事を言うんだい?」 マツバが少年を見つめ、そう尋ねた。 「…オレは弱い奴が大嫌いだ。 何だよ、その女が強いとでも言うのか?」 少年はマツバの問い掛けに答えずにコトネを挑発した。 「あぁ、この子は強いよ。」 「ちょ、マツバさん…!」 コトネはマツバの言葉に驚き、マツバの方を見た。 「ほう…じゃあオレと勝負しろ。 まぁオレが勝つ事は分かっている…」 「へぇ…自分に自信があるのはいい事だね。 でも、コトネも強いんだよ。 コトネ、その男と闘ってみるんだ。」 マツバはコトネの方を見た。 「でも私…」 「大丈夫だよ。とにかく闘ってみるんだ」 マツバにそう言われ、コトネは少年の方を向いた。 「行け、ヒノアラシ!」 コトネはヒノアラシを繰り出した。 「…行け、ワニノコ」 少年はワニノコを繰り出した。
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