復讐のお供にどうですか？

自分の人生はいたって平凡でした。

　高校に入学してから早一年が過ぎ去り、何気なく過ぎる時間に少年は辟易していた。

少年が通う高校は毎年Ｔ大へ何人か輩出するほどの進学校で男子校である。

入学当初は新しい環境に胸踊っていたが、蓋をあけてみるとやはり普通でしかなかった。

部活は適当に中学からやっていたテニス部に入り、テストでは平均点よりちょっと上をキープしていた。