事情聴取

4/6
前へ
/838ページ
次へ
三人「変化ッ」 ドロンッ その場に沈黙が流れる。 そう、三人は変化したのだ。 アルトは、黒地に鮮やかな青い花柄のついた着物、少しはだけた胸元。そして、青い髪に漆黒の翼。 みるくは、白地に銀の模様の着物、アルトと同じようにはだけた胸元。銀髪(白)と、雪のように白い耳と尾。 れんは、赤や黄色、橙などの色とりどりの花が描かれた丈の短い着物に、真っ白のニーハイ。夕陽のように赤い髪と、それによく映えた純白のつの。 だれがみても、息をのむような美しさだった。 かおりたつような色気がある。 特に女の子に慣れていない藤堂なんて、放心状態だ。 そんな藤堂を見て、みるくはニィっと笑った。 そして、人とは思えない速度で(人ではないのだが)藤堂の後ろにまわり、藤堂のあごに手をあてて後ろから抱きしめ、尾を顔へあてた。 ミルク「藤堂さぁん。急にかたまってどうしたのかな?」 藤堂「う、あ///……えっ…と………その……//////」 アルト「土方さん、これで信じましたか?」 土方「チッ、あぁ///。」 あの土方でさえ、この様子だ。 レン「ちょうどいいし、センリたちも紹介しましょうか。みんな、でておいで。」 アルトとミルクの体が光る。 全員が眩しくて、目をつむった。 そしてあけるとそこには…… もともとでていたいたちと、ねこ、きつねがいた。 原田「こいつらは?」 ミルク「僕達の契約側近。」 斎藤「契約側近とはなんだ。」 アルト「私達妖怪は、生まれた時に、同じ時刻に出生した妖怪と契約を結ぶんです。それが、契約側近。」 レン「と、言っても、それを結ぶのは主家の者だけなんですが。」 沖田「主家?」 ミルク「こうみえても僕達は、次期副頭首なんだ。ま、そんなのはいいとして。みんな、本来の姿にもどっていいよー」 ボフッ 一瞬視界が白くくもり、それがはれるとそこには、二人の女と一人の男がいた。 アルト「みんな、自己紹介を。」 ミウ「はい、アル様。私はアルト様の側近を勤めさせていただいております、美羽と申します。ちなみに先ほどは猫の姿をしておりました。」 コハク「俺は小白。ミルクにつかえとるんや。さっきは狐やったな。」 センリ「あたしは茜里。れんの側近よ。あらためてよろしく。」
/838ページ

最初のコメントを投稿しよう!

719人が本棚に入れています
本棚に追加