その日の人々

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少年の母親は面倒臭そうな動きでのろのろと通学路を歩いていく我が子を睨み付けるように見送りました。 どれだけ叱り付けても部屋から出てこない息子に呆れ返っていたのです。 漸く学校へ行く気になったと思ったらあんなだらしのない歩き方で。 …そんなみっともない子供なんて我が家の評判を落とすだけ。 少年の母親は悪い子供なんて必要ない!とため息を吐きました。
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